制作側がフィルムコミッションに求めること

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存
  • 0
スポンサーリンク

こんにちは。
最近民放がよく撮影場所として使っている施設が近所にあって、それを美味しいと思った市が「フィルムコミッション」を数年前に立ち上げました。
フィルムコミッションのFacebookにはテレビドラマや映画の撮影風景が頻繁にアップされています。

私はいわゆる”制作”の人間ではなく、まちのビデオ屋さん的な感じですが稀に制作の仕事も行います。そこから思ったことなどを少し書きます・・・。

スポンサーリンク
広告

フィルムコミッションとは

「フィルムコミッション」を置いている市は小さな町から大きな街まで沢山存在しています。というか最近増えてきています。
私の住む市にもフィルムコミッションは存在していますが流石お役所。フィルムコミッションのホームページの更新をサボり、ドメインの更新までサボったようでフィルムコミッションのページはカードキャッシングのアフィリエイトサイトになってしまっています。アホか。

そんな中、割りと真面目にフィルムコミッション事業に取り組んでいる隣町のA市。A市のフィルムコミッションは市がやっているというよりは、商工会(だったと思う)が行っているものです。

さてここでフィルムコミッションについて説明すると、フィルムコミッションとは制作会社と撮影地・場所の地権者等々の間にフィルムコミッションが入ってくれて、撮影地選びや駐車場の手配。また、撮影する場合は必要な手続きをサポートしてくれたり、ロケ弁の手配も地元の業者からしてくれたりというものです。
大きな撮影になるほどバジェット(予算)も大きくなり、制作側が街に落としていくお金は大きくなります。その辺を上手く狙っているのがフィルムコミッションです。

撮影は大規模なものだけではない

フィルムコミッションは制作が街にお金を落とすことで街の活性化を狙っています。それ自体は不況で一般客の財布の紐がキツくなっているので良い考えだと思います。

しかし実際問題、撮影というのはテレビドラマや全国放映される映画のようにバジェットが十分に確保されたものばかりではありません。例えばインディーズレベルのミュージックビデオの撮影なんかのバジェットは本当に少ないものです。そのため撮影ではDSLR(デジタル一眼レフ)を用いたものが多かったりします。少なくとも私が撮影に行くときはこんな感じです。

さてそんな「低予算」な撮影にフィルムコミッションが協力してくれるのか?というのが、制作側にとって大きな問題だったりします。

小さな撮影の実績を上げていない

A市のフィルムコミッションのFacebookには先にも書いた通り大規模な撮影のもののみアップされています。フィルムコミッション事業を開始した頃まで遡っても小さな撮影の風景は1つもありませんでした。制作側がアップを拒否している可能性はありますが、A市の環境を考えれば色々な撮影で使える場所が多く、依頼が無いとは思えません。
そうなるとお金を落としてくれない低予算な案件はA市のフィルムコミッションが断っている可能性があります。撮影がコンパクトならフィルムコミッションを通さずの弾丸撮影もアリでしょうが、撮影場所の交渉というのは意外と面倒なもの。これは小さな撮影であればあるほどです。インディーズレベルのアーティストの名前を知っている人なんか殆ど居ないでしょうから大変な事です。

小さな撮影でもやるのか、やらないのか書いて欲しい

さて大きな撮影しか実績として書かないA市。断っているのか要請がないのか、制作が弾丸撮影を行っているのかは不明ですが、更に隣町のB市のフィルムコミッションでは小さな撮影でもキチンと仲介してくれている様子がホームページに載っていました。

そう。小さな撮影を行う制作者にとって心強いのは小さな撮影の実績です。
そりゃ大きな撮影も協力してくれるのは勿論ですが、せめて小さな撮影にも協力するのかしないのか、若しくは小さな撮影でも実績を公開してほしいというのが我々の本音です。

おわりに

小さな撮影は撮影地の選定から交渉まで、本当に大変です。
名前がこれから売れるであろうアーティストの撮影と言っても撮影場所は「誰?得しないから帰って?」みたいな対応をしてきます。そんな所にフィルムコミッションが仲介してくれたらなんと心強いことか..。

フィルムコミッションもそりゃお金のためですから小さな撮影は断ってもらっても良いのですが、小さな撮影もサポートしてくれる街があれば小規模な撮影はみんなそこに行くでしょう。

塵も積もればなんとやらです。フィルムコミッション事業に携わる方が居たら是非、小さな撮影の実績をホームページに載せたり、小さな撮影に対応するのかしないのかもホームページに書いておいて頂けると有り難いです..。

スポンサーリンク
広告
広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

フォローする