こんにちは。
なーにYoutuberが死んだらとか不謹慎なこと言い出すんだと思ったかもしれませんが割りと真面目に言っています。というのは、自分がそういう状況に居合わせたからです。
Youtuberではありませんが、私はかつてYoutubeで活動しているとある映像制作集団のメンバーでした。正確にはまだ解散していないのでメンバーですが、新規に作品を制作するという事はもう数年していません。
チャンネル登録者数1万人ほどで、メンバー役10人。収益目的ではなくリーダー(監督)が作りたいものを作るというチャンネルでした。メンバーもそれに賛同して集まっていて、ちなみに私は特殊機材をオペレートするカメラマンと特殊効果(After Effects)の編集アシスタントで参加していました。
ところがリーダー(当時21歳?だったと思う)がとある事故に巻き込まれ亡くなり、残されたメンバーでとりあえずお通夜に行ったりした後、困ったことが沢山出てきました。
アカウントのパスワードが分からない
まずYoutubeと団体の連絡先になっているGmailのアカウントのパスワードが全くわからなかったということ。全ての映像・素材・チャンネル・収益の管理まで全てリーダー任せだったために何も分からない..。
それに収益が振り込まれる口座も変更しなければ..(毎月AdSenseの収益が振り込まれる程度の額が何もしなくても入ってくる程だった=結構再生回数がある)という事で、これらはチームの中でもリーダーと親しかったメンバー数人でリーダー宅にお線香をあげにいった際に、両親の確認を取りパソコンを使わせてもらってパスワードを調べあげました。
幸いなことに(??)リーダーはChromeを愛用していた為、パスワード類は全て判明しその場で解決。メンバーにパスワードを共有して、一件落着でした。
ネット上での本人の存在をどうするか
次に問題になったのはYoutubeとネット上でのリーダーの存在です。
日本のトップYoutuber「ヒカキン」氏がチャンネル登録者数300万人超えという事を考えると我々の団体の1万人という数は少なく感じますが、1万人もいると動画をアップしない事やTwitterに浮上しない事をコメント欄で突かれたり、団体公式Twitter宛・若しくはメンバーのTwitterに「リーダーどうしたんですか?」とリプが飛んで来きます。
リーダーの両親の意向で亡くなったことは伏せて欲しいという事になっていたので、チーム内で「Youtubeのコメント欄の場合は見つけ次第削除、Twitterは無視する。」と決まりを作りました。
亡くなって数年経ちますが未だにコメント欄に書き込まれます..察して..。
書き込まれる度に思い出しちゃってメンバーのライフはゼロよ!(Youtubeもニコニコ動画もキッズが多いから仕方ないか..)
チャンネルはどうするのか
チャンネルはそのまま残しています。問題は何もなかったように振る舞う為に新規に作品を制作し続けるか、このまま何もアップせずチャンネルを維持するか、という事でした。
当時の副リーダーと(私を含む)主要メンバーと話し合った結果、我々は後者を選択しました。主要メンバーでない人の多くは別の制作団体に入ったり、知らぬ間にネットから消えたりです。
収益はどうするのか
パスワードが判明しAdSenseの管理画面に入れたため振込先をリーダーの口座から「とりあえず」で私の口座に変えて数年…。
メンバーも少しだけになったのに、収益は毎月振り込まれてその額はもう数十万円になります。元々稼ぐために映像制作をしていたわけではないので誰も使いたがらない。
収益に関してはとりあえずプールさせている状況です。今後の課題ですが、本当にこれどうするの..額が大きくなるほど面倒くさくなりそう..。
おわりに
これが我々のような「集団」だったら相談する相手が沢山居るのですが、個人だと….?
ある程度人気と収益の有るYoutuberは、信頼できる人に死んだ時の対処を一通り伝えておいた方が良いと思います。
亡くならないのが一番ですが、人は突然死にます。自分も然り、です。考えるきっかけになればと思います。