HDVでの収録もめっきり減り、映像制作の現場でもすっかりファイルベースでの運用が主流となってきました。現在は知りませんが、仕事をしてた1~2年前はそうでした。
しかしファイルベースで怖いのは突然データが飛ぶというようなトラブルや、書き込みが突然止まってしまうというトラブル。人為的ミスにより上書きしてしまう等々。
一方、HDVで記録する場合でもZ5JやZ7Jの場合は、HDMIからは非圧縮のフルHDの信号が出ている(確かそうだった)ので、HDMIのレコーダーを繋ぎ、レコーダー側で圧縮を掛ければファイルベースと変わらない運用も出来ます。
制作系の現場からそうでない現場まで、突然のデータ消失に備えて外部レコーダーの導入をオススメします。制作系の方ならグレーディング時に未圧縮の映像は必須ですよネ!
今日はかわいいレコーダー達を3つピックアップ!
Blackmagic Design Video Assist
以前の記事でも紹介したのですが、今イチオシなのはブラックマジックデザインのVideo Assistです。電源はバッテリーならLP-E6(Canonの一眼バッテリ)、記録はSDカード(必ず推奨品を使うこと)ということで割りと現場に転がってるもので動きます。
HDMIとSDIの入力に対応して、1920×1080 60p 10bit 4:2:2、での記録に対応しているので特殊な撮影でなければ余裕です。コーデックはProResなのでどの編集ソフトでも落とし込めると思います。
ATOMOS Ninja 2
Video Assistが販売される前はアトモスのレコーダーをみんなこぞって使っていましたね。HDMIの入力に対応しています。
こちらはHDDかSSDで記録し、コーデックはProRes LT/422/HQから選べます。特に編集で困ることの無さそうなコーデックで、長時間の録画も困ることが無さそうです。
レックトリガーに対応しているので録画も楽チンです。
ATOMOS Ninja Star
激安レコーダーのNinjaStarです。モニターが付いていないので動作確認はインジケーターランプ頼りになります。
収録メディアはCFast、HDMIの入力に対応しています。収録コーデックはProRes LT/422/HQです。本体の重量も軽いためドローンにくっつけてバックアップ収録、FPVに伝送した映像をバックアップ収録、と言うような用途にも向いています。
生産完了品
ここからは生産が完了してしまったけど、すごく使い勝手の良かったレコーダーを紹介します。中古ならまだ流通しているはずなので狙ってみるのも良いかも。
パナソニック AG-HMR10A
在庫がないため上手くリンクが貼れませんでした。記録はAVCHDの24Mbpsですが、SDIの入力に対応していて何より小さいという優れものでした。
そしてVideoAssistではHDCAMのレックトリガーが使えないのにこのレコーダーでは拾えます。とりあえずバックアップで回すのには良いレコーダーでしたが生産管理…。残念。
HVR-MRC1K
SONY メモリーレコーディングユニット HVR-MRC1K[並行輸入品]
- 出版社/メーカー: Sony
- メディア: エレクトロニクス
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HVR-Z5J、Z7J、S270Jには直接つけられるタイプのSONY純正レコーダーです。
とっくの昔に生産完了となりましたが持っておくと重宝します。
IEEE1394での入力に対応しているので、Z5JやZ7Jと言ったカメラ以外にも使えます。レックトリガーについては対応・非対応があります。
若干RECを回した際に動き出すのが遅いので余裕を持って録画しないと取り逃します..。
まとめ
昔はこんなにレコーダーが無くて、「ファイルベース???怖くて使えないよ!」という感じでしたが、テープのキャプチャ時間が短縮される快感を覚えるとみんないつの間にかテープの方がバックアップみたいになってしまいました。
実際、カメラ本体のレコーダーでのトラブルより静電気でデータをすっ飛ばした、安いカードを使ってすっ飛ばしたという話のほうが多く聞くのでカメラはあまり悪くはないのでしょうが、万が一のために回しておけば安心です。