「秒殺」美術講師と絵を描くのが嫌いだった私の話

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こんにちは。今年の頭に買った手帳、LISA LARSONという人のキャラクターらしいのですがこの猫がなかなかキテます。かわいい。

そういえば私、絵を描くの苦手なんです。苦手というか、もはや嫌いという部類でしょうか。

自分が幼稚園児の時から思っていたのですが、周りと比べて明らかに絵が下手なんですよね。人の顔を描いてもそうだし、車の絵を描いても下手くそなのなんのって。

小学生の時、毎年決まった時期に全校生徒が市がやってる絵画コンクールみたいなのに応募すると言って、毎年同じ時期に図工の時間を使って絵を描かされてました。

基本的に友達と遊んでいる絵を描きましょうと言われていたのですが、私は友達なんて居なくて学校で飼育されてたうさぎと遊ぶ絵を描いてました。

それで図工の時間が3~5時間くらい進んで、絵もうっすら分かるようになってきた頃にこれまた毎年背が小さくて小太りの美術講師のおじいさんが指導しにきます。なんでもその界隈では有名らしいのですが、50分の授業のうち20分は自己紹介で自分のことを喋っちゃうような人でした。この先生を、S先生としましょう。

そのS先生が来た時間は必ずその授業の頭に1度、S先生に自分の絵を見せないといけませんでした。生徒の中にはこの作業を「秒殺」と呼ぶ人まで居たのですが、何が秒殺かって絵を見せた瞬間に「下手な絵だから描き直し」とだけ言われて新しい紙を渡されるんです。

この授業の前に何時間も頑張って描いた絵を「秒殺」によって描き直しさせられる。

これって結構ひどいことだと思うんですよね。

だって自分の絵は自分の絵。自分がディレクターであり監督なのですから。

しかもこれで何が嫌かって、「下手な絵だから」って言われる所です。

確かに絵は上手い下手ってあると思います。でもそれは人によって感じ方が違うし、S先生の感性を押し付けて描き直しって…それで良いんでしょうか。

結果的に毎年、S先生によりほぼ全校生徒全員の絵が「S先生色」に染まって、自分の絵ではない絵が量産されていきました。賞は取ったけどあんなのうれしくはなかったです。

多分このS先生の授業に、私の絵が下手なのではなく嫌いになった理由があると思います。多分。

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