なんとなーくFacebookを見ていたらカメラマン時代の方々がこぞって「NX5R!」「NX5Jの後継がやっと出た!おせーよSONY!」と騒いでいました。
MCX-500というスイッチャーと、RM-30BPというCCUみたいなリモコンを使うと液晶画面内にPGM、レッド/グリーンタリーが表示できるよ、みたいな事が映像後半に載ってます。
正直、外部入力のタリーを光らせるタリーランプをくっつけてくれればそれで良かったような気もしますが..。まぁ、それだけネット配信業務でNXCAMが使われているのでしょうね。
(写真はNX5Jの民生版 HDR-AX2000)
NX5Jと言えば2010年頃発売のNXCAMシリーズ、つまり完全ファイルベースなカメラです。テープからの乗り換えだとファイルベースは不安だと、という事でFMU128というバックアップユニットも付けられるファイルベース時代のカメラです。ま、中身はHVR-Z5Jと殆ど同じですが。
NXCAM事情
民放では未だにHDVな現場も多くありますが、NXCAMもそういうバジェットの抑えめな現場で活躍する「業務機*1」です。AVCHDはクソみたいな事を言っている人がたまに居ますが、あれで事足りる現場もあれば、XDCAMを手配するまでの事でもないからと我慢している現場まで様々です。
ともあれビデオ屋さん業的には非常に扱いやすいカメラでしたが、何時ごろだった突然販売終了になりました。そのちょっと前に、HXR-NX3というNX5Jからタイムコード端子、AFアシスト等が省かれた廉価版が発売。更にその後、NX3を小さくしたHXR-NX100という単板の位置づけがよく分からないカメラが発売されたりと、本当の意味で後継機となるカメラが出てきませんでした。
..そして本日HXR-NX5RというNX5Jの後継機が出てきました。
HXR-NX5R | NXCAM | 映像制作機材 | 法人のお客様 | ソニー
デザイン的にはNX3と言われても分からない感じですが、中身は大きく変わりました。
大きく変わった点
- NX5Jでは112万画素だったセンサーがNX3と同等の有効207万画素センサーに
NX5Jでは画がぼやけているような感じでしたが、207万画素になるだけで随分画がシャキッと見えるようになると思います。
- 最大40倍ズーム(35mm換算焦点距離:1152mm):光学20倍×全画素超解像ズーム2倍
NX3で評判の良かった超解像ズームです。流石に40倍で使うことはありませんが、光学+ちょこっと足りない分を補う、ということだったら良い選択でしょう。
- XAVC S対応になった
1080/60p 50Mbpsで記録できるようになりました。
こんなものでしょうか。マルチインターフェースシューというのも搭載されたそうですが、これはワイヤレス2波を受信できる新製品URX-P03Dを使うことを想定しているのでしょうか。
あとNX3から内蔵マイクの上にくっついてるLEDライトはこなきディフューザーが付属するようです。ライトはあると便利だけど、写真を見るとディフューザーがダサいです..。
NX3で消えた3G-SDIは復活(但しコンポジットもある)、その上にAUDIO OUTなる謎端子もあったり、写真の上ではHXR-FMU128が使えない様子だったりと、なんとなく(特に後者が)不満だったりしますが、どうでしょうか。
ソニー、3G-SDI出力端子を搭載したNXCAMカムコーダー「HXR-NX5R」を発売。フルHD 60p収録にも対応 – PRONEWS
知りたいことがわからない
NX5Jの後継として購入される会社・個人としては「タイムコードのリンク端子はあるのか」「NX3で消えたAFアシストは復活したのか」等々、現状では謎だらけです。
お店に実機が届いたら自分で触って確認するしか無さそうですね..。
最近のSONYのカメラはファームの作りこみが甘くていざ現場に投入したら意味不明なトラブルが出たりが多いようです..どうなりますかね..。
終わりに
System5のページによると大体実売は36万円と言ったところでしょうかね。
あとねSONYさん、そろそろNXCAMでショルダー作っても良くないですか..。作ってください..。
バイト始めたら買い直したいよ。 pic.twitter.com/rSCT8Acf8g
— ワカさん (@aishite_watashi) 2016年8月22日