テレビは知識を得るためのツールだったはず。今の番組は学ぶきっかけにならない。

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私は土日、近所の小中学校で小中学生相手にカメラを教えたりしています。

締め切りまであと数日というところですが、私の出入りする中学校ではNHK放送コンテストのアナウンス・朗読・テレビ番組部門の3つを応募・出展するため子どもたちもハードな毎日です。

この3つのうちアナウンスと朗読は全くの専門外なので、私とは別に指導歴の長いA先生(他校の教員ですがわざわざ来ていただいている様子)が指導されています。その方は放送コンテスト第一回から審査に携わっていた方で現在も県大会の審査員として現役です。今の若い先生たちはアナウンスの勉強して指導する時間も無い程忙しいので、こういった方はもう指導者としては貴重だそうです。

中学校は今現在2校出入りしていて片方は全部門、片方はアナウンスと朗読のみの応募をする学校で、アナウンスと朗読の方はA先生が今現在務めている学校です。

そこの学校の放送室にA先生所有の「放送教育」という雑誌が何年分もあるのですがどこが出版していて、そもそも放送教育という名前だったかどうかも怪しいのですがネットで探しても古すぎてヒットしません。今度見て確認してきます。

確か本の編集か編集協力という形で日本放送協会NHK)と書いてあったので恐らくNHK出版が平成25年まで出版していた「学校放送」の前身になったものだと思いますが、この雑誌も現在は休刊しているようで学校放送はかなり廃れてきたんだなと思います。先生にもそんな余裕は無いのでしょう。

NHK出版 | お知らせ -トピックス-

この「放送教育」、これがすごく面白くて読者ターゲットは恐らく中高の放送担当の先生を狙ったものだと思います。雑誌の途中に挟まれている広告はNational(現在はPanasonic)が理科室でテレビを使った授業を提案するものや、ビデオはビクターというキャッチも似合わない程ビデオ色の薄れてきたVictorがVTR(デッキ)の広告をバカスカ打っていたりというものです。

中身はテレビや校内放送をどう活用すれば生徒が引き付けられるか、昼の校内放送の制作(進行表が丸々載ってる)、テレビが子供与える悪影響、ビデオ編集機を使った編集..等などいま見ても刺激的なものばかりです。

今の校内放送なんて殆どどこも音楽流して終わりですが、その時間さえもどうにかして楽しい物にと考えていたようです。

先日読んでいた「放送教育」は確か日本でテレビ放送が始まって30年という記事が載っていたので、恐らく1969年か1970年頃のものです。

その中に(名前は忘れてしまったけど)文科省かどっかの偉い人が書いた記事があって、「テレビは様々な知識を得るための道具、若しくはきっかけとなるもの。それは子供に夢を与える」みたいな事を書いていました。

見てみると、テレビ放送の内容は野球・ボクシング・相撲といったものから次第に今のようなバラエティとは違って知識人が出演する番組や、東京オリンピックアポロ11号の月面着陸..と、子供だけでなく大人までもが見て感動できるものばかりだった、子供が少なからずテレビから影響を受けて大なり小なり何かを学ぶきっかけになっていたと。

この記事を読んでから今のテレビ番組を見ると本当にくだらない番組ばかりになってしまったんだなと思わされます。

平日休日問わず19:00からの番組は何も知識を提供してくれなさそうな芸人が出演するバラエティばかり、クイズ番組はこちらが答えるのではなく同じく芸人や芸能人がアホな答えを書いてガハハと笑うものばかり。私もいつからかNHKの19時からのニュースだけ見る毎日になっていました。

今の番組は番組を見て何か夢を与えてくれるものがあるでしょうか?

番組を見て自分もあんな風になりたい!と学ぶきっかけになっているでしょうか?

ニュースでさえテレビを付ければ舛添都知事や議員の金問題、芸能人の不倫、2020年東京オリンピック問題と嫌なニュースばかりです。見るのが嫌になってたまに消してしまいます。

知識を視聴者に与える、学ぶきっかけにさせるようなツールとしてのテレビ放送はもう終わったのかもしれません。

今年のはじめ頃、先にも書いた中学生のうちテレビ番組を現在制作している子たちの企画案が数種類あって全てを多少掘り下げた段階で「どれが一番良いだろうか?」という相談を生徒とA先生と私とで行ったのですが、その中に「登下校中の子どもの話し声で学校に苦情が来ている。悪いのは子供か地域か..」というような企画がありました。

子供か地域が悪いのかって極端すぎない?とその時は言ったのですが、企画としてはすごく良かったと思います。結局ボツになったので、その少し掘り下げた段階までの話をするとどうやらそういう苦情を学校に出していたのは元々地元に住んでいてその中学校を卒業した人ではなく他の街から越して来て住んでいる人で、地元に住んでいた人は「自分たちの時もそうだったからお互い様だよね!」という意見ばかりだったそうです。

私は大食いタレントを引き連れて大食いを淡々と見せる番組よりも、芸人のつまらないギャグよりも、この中学生が作る番組が見たいなと感じました。

※この記事は子どもがテレビを見ることの悪影響について書いた訳ではありません。その辺りについても詳しく書きたいのですが、とりあえずNHK放送文化研究所がやっている「子どもに良い放送プロジェクト」の研究が参考になると思います。

番組研究 – “子どもに良い放送”プロジェクト | NHK放送文化研究所

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