こんにちは。
以前の仕事は映像だけではありませんが、デジタルサイネージ用の映像を撮ったり編集たりしてました。といっても5店舗分も作っていません。それに、かなり低価格でした。
この記事は同じく映像制作をされる方に向けて、あとは自分が後でまた作ることになった時に読み返すための記事にしてみます。
デジタルサイネージの映像を制作するにあたって
まずデジタルサイネージと言っても色んなのがありますよね。古いパチンコ屋の外壁にくっついてるような画質の荒いもの、フルHD対応のもの、縦なのか横なのか…。
Youtubeに映像を納品するような仕事とは桁違いに面倒なことが多いです。なので、クライアントが使うサイネージのことはよく知っておきましょう。スタンドアローンに動くものもあれば、外部のシステムに依存するものもあります。ファイル形式とビットレートの制限も厳しかったりします。とりあえず、サイネージの説明書を借りるなりメーカーに仕様を聞くなりして勉強しましょう。
編集ソフトについて
(EDIUS Pro7による1080×1920のプレビュー画面)
私が今まで携わったサイネージ映像すべてが「縦」のものでした。いずれも新しい型のサイネージを新規導入された店舗ばかりで、時代はフルHDが主流なので必然的にプロジェクト・シーケンスは1080×1920となります。
この手の映像を作る方でその辺のファミリー向け編集ソフトを使う方はいないと思いますが、私の場合は基本的にAdobe PremiereCC、After Effects、EDIUS、この3つを使い分けることで制作をしていました。書き出す形式はサイネージに依存しますが、.wmvとか.mp4(H,264)で割りと読んでくれます。
撮影について
低価格な映像のため、また印象的な映像にするためにEOS 5D Mark2か、EOS 7Dを使用していました。
この時、最終的な出力が縦画面だと撮影から編集まで一貫して映像を縦の1080×1920として扱う必要がありますが、私の場合は一眼レフ用のL型ブラケットを購入してカメラを縦にしました。スチル用の三脚にNX5Jレベルのハンドヘルドカメラを載せてる制作会社もあるようですが、私にはそもそもスチル用の三脚を所有していなかったのでビデオ用のがっしりした三脚に載せました。
困ったことなど
実際撮影を始めると、普段の16:9の画面と違う訳で画作りが難しくなります。また、私の場合はすべてBGM(音無し)での発注でした。映像で魅せるしか無いのです。
これも慣れてくると楽しくなってくるのですが、スライダーなんかも効果的に使うと良いと思います。
あと編集の方ですが、普段使ってる液晶を縦にしてプレビューする訳にも行かず、画面の中で縮小した縦映像をプレビューしていくのですが、いざサイネージに落とし込んでみるとプレビューで確認できなかったカメラの画素欠け(ホットピクセル)を発見して焦ったりします。まぁ一箇所程度なら仕方ない気もしますが。
また、サイネージの中にはなぜか再生速度が正常でなく110%くらいのスピードで再生されてしまうものがありました。本体の設定をいくら見直しても直りませんでした(後から聞いたら初期不良だったらしい!!)そういう謎現象も結構あるので気をつけましょう..もうこうなると書き出す映像そのものの速度を落として再度書き出すしかないです。
まとめ
なんでこんな記事を書いたかというと、意外とサイネージ制作の記事って無いんですよね。自分が当時困ったので、こんな記事でもあれば違うのかなぁと。
この記事が誰かの役に立ちますように..。